
70億越えは確実?自動車界の聖杯、1962年フェラーリ250GTOが5年ぶりにオークションに登場
フェラーリの中でわずか39台しか製造され最も美しく聖杯とも呼ばれている伝説のフェラーリ250GTOが来月13日からニューヨークで開催されるRMサザビーズオークションにて出品される事が発表されました。
250GTOは一番安い時で23億円でしたが、世界経済が悪化する度にどんどん価格が跳ね上がり最後に取引された2018年6月時点で72億円で取引されていました。


FIAが決めたレギュレーションでは100台以上生産しないとレースに参加できない決まりがありましたが、250GTOは39台しか生産していません。
250GTOがなぜFIAのレースに参加出来たのかと言うとフェラーリは車体にシリアル番号を付けず、存在しない個体にシリアル番号を振ると言うまるで粉飾決算のような偽装工作を行いIFAを欺いてレースに参加しこのフレーム番号3765の250GTOは1962年ニュルブルクリンク1000kmレースでデビューしクラス1位総合2位を獲得しました。

GTOは「Gran Turismo Omologata」の略。
アルミニウム製ボディを備えたチューブラースチールフレーム、フロントにダブルウィッシュボーン、リアに半楕円スプリングを備えたライブアクスル、4 つのディスクブレーキを備え、重量は1,040kg
通常の250GTOは3.0リッターV12エンジンを搭載し300馬力でしたが、この個体は新しいレースのレギュレーションで活躍する為に4.0リッターV12エンジンを試験的に搭載した3台のファクトリーレーサーのうちの1台です。
排気量アップの他にもドライサンプ潤滑システム、特別なキャブレター、改良されたカムシャフトを備えています。

ニュルブルクリンクで勝利を収め、同年のルマン24時間耐久レースの為に新たに6つのキャブレーターを備えた新型エンジンを搭載し390馬力にまでアップ、それに伴いフロントエンドなどいくつかの部品を変更しています。
残念ながらルマンではエンジンがオーバーヒートし56週でリタイアし、その後1962年にイタリア人に売却されました。

個人に売却された後、オーバーヒートした4リッターV12エンジンは元の3リッターV12エンジンに戻されその後ずっとエンジンは変更されていません。
その後はイタリアとアメリカのオーナーの元へ行き来し、1974年8月にはフェラーリクラブオブアメリカ会長でAMCのエンジン開発責任者でもあるフレッド レイドルフ氏に渡り、現在の所有者は1985年4月にこの車を今までずっと保存していました。
年々取引価格が跳ね上がり、もう一生20億円以下で取引される事はないフェラーリ250GTO。
11月のオークションでは昨年史上最高落札価格180億円を記録したメルセデスベンツ300SLRより高くなるのか注目されます。
自動車界の聖杯フェラーリ250GTOの2倍の金額、メルセデスベンツ300SLRが史上最高額の180億円で落札
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テーマ : 自動車・バイク関連ニュース
ジャンル : 車・バイク


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GTOも一時は松田さんが4台所有していた事もあったよね
イベントでは結構本気で踏んでいたなぁ
イベントでは結構本気で踏んでいたなぁ
どうせ300SLRには遠く及ばん額だろ。ブガッティロワイヤルやアトランティークが今売りに出されたら250GTOの額なんてあっさり更新されるよ。
