
ブガッティボリードにはLMHおよびLMDhクラス用に開発されたカーボンファイバーモノコックが搭載され最高峰の安全基準に従って設計
ブガッティシロンのラストモデルでもあるサーキット専用車両ブガッティボリード。
発表当時のコンセプトからだいぶスペックは現実的な物へと落ち着いてしまいましたが、それでも現在のハイパーカーと比べると並外れたスペックを持つW16エンジンを搭載した車です。
ボリードにはハイパーカークラス(LMH)やLMDhクラス向けに開発された新しいカーボンモノコックが搭載されています。


これが外装もエンジンも付けていないネイキッド状態のボリード。
ボリードは究極のサーキット専用ハイパーカーとして開発され40台のみ生産されます。
シロンに搭載されている8.0リッターW16クワッドターボチャージャーエンジンをできるだけピッタリフィットするように設計されたモノコックはF1マシンでのみ使用される最高峰のカーボンファイバーを使用しています。

驚異的なパフォーマンスを発揮する為にはシロンよりもさらに強力で固いモノコックが必要でその為にトヨタGR010ハイブリッドなどのLMHクラスやポルシェ963などLMDhクラスの規制に対応しているモータースポーツの中でも最も厳しい基準で作られたこの構造が選択されました。

FIAの安全基準テストは厳しく車の A ピラーに 7.5 トンの荷重を加える必要があります。 。テストに合格するには、荷重がかかる点での最大たわみが 50mm 以下でなければならず、その点から 100mm 以内の構造の破損は許可されません。これは、衝撃時に局所的な小さな亀裂が許容されることを意味します。しかし、ボリードをテストしたところ、モノコック設計、特に A ピラーの角度、その断面、使用されているハイテク素材の構造上の完全性のおかげで、亀裂はまったくありませんでした。2回目の横転テストでは、Bピラーにさらに高い荷重(12トン)がかかりました。

ボリードは更に安全性を確保する為に軍用レベルの自動消火システムが実装されており、今広く普及しているレース用消火システムと比較して安全性が大幅に向上しています。
ディヘドラルドアが採用されているのも安全性を高める為でGT3の基準に合わせて設計されています。


ブガッティボリードは2024年初頭から納車が開始される予定です。
車重1450kgに1600PS/1600Nmを発揮しダウンフォース性能は最高速度域で3000kgも発生させます。
ブガッティボリード、何もやってないのにもう傷付く。強力すぎるダウンフォースが原因か?
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