
マクラーレンP1が誕生してから10周年を迎え10の豆知識が公開
2013年3月のジュネーブモーターショーで当時MP4-12Cしか発売してこなかったマクラーレンからアルティメットシリーズ第1弾としてマクラーレンP1が発表されて10年が経ちました。
マクラーレン初のハイブリッドハイパーカーは公道とサーキットの両方で世界最高のドライバーズカーとして当時のF1ドライバーだったルイス・ハミルトンやジェンソン・バトンも開発ドライバーとして参加してオーナーでもあります。


マクラーレンP1はフォーミュラ1テクノロジーからインスピレーションを受けた画期的なエアロダイナミクスとハイブリッドテクノロジーを搭載したハイパーカーで市販車では初めてDRSシステムを搭載しています。
わずか375台生産され全て英国のウォーキングにあるマクラーレン プロダクション センターで手作業で組み立てられます。
10年経った今はP1のテクノロジーは現行のアルトゥーラに引き継がれています。

マクラーレンP1には737PSを発揮する3.8リッターV8ツインターボエンジンと179PSを発揮する電気モーターを搭載し瞬間的に916PSまで発揮します。
0-300km/hは16.5秒でマクラーレンF1よりも5.5秒速くなります。
MP4ー12Cでも使用されているモノセル構造のカーボンファイバーモノコックおかげで乾燥重量1395kg(DIN1,490kg)とラフェラーリやポルシェ918スパイダーと比べても一番軽い車です。

マクラーレンP1には不要とみなされフロアカーペットがなく消音剤も付いていません。
ガラスは軽量化のため専用に設計されP1の特徴でもある大型の可変式リアウィングはF1チームと同じソフトウェアで開発されトラックでは最大 300mm、公道では最大 120mm 後方に伸ばすことができます。
ステアリングにはDRS (Drag Reduction System) ボタンが付いていてダウンフォースを軽減しストレートの速度を上げます。

マクラーレンP1発表から数ヶ月で375台全て完売し最初の1号車はアイスシルバーで製造され2015年12月に375台目がボルケーノオレンジで完成し生産終了しました。
10年経った現在も人気は不動で価値は一切下がらず3億円以上で取引されています。
McLaren P1 - 象徴的なハイパーカーを際立たせる 10 の事実
・McLaren P1™ は、静止状態から時速 300 km (186 mph) まで 16.5 秒で加速します。伝説的な McLaren F1 よりも 5.5 秒速くなります。
・McLaren P1は、短距離の市街地走行用に完全電気ゼロ エミッション モードで走行できます。
レース モードでは、McLaren P1™ が 50mm 低くなり、スプリング レートが 300% 強化され、車が 2g 以上でコーナリングできるようになります。
・McLaren P1 の調整可能なリア ウィングは、公道では最大 120mm、サーキットでは最大 300mm まで車体から伸びます。
・シリコン カーバイドでコーティングされたカーボン セラミック ディスクにより、McLaren P1 は 100km/h (62mph) からわずか 30.2 メートルで停止します。
・フォーミュラ 1 スタイルのインコネル エキゾーストは、エンジンから McLaren P1™ の後部まで最も直接的な経路をたどり、重量はわずか 17 kg です。
・McLaren P1 のステアリング ホイールの直径は、マクラーレンのレーシング ドライバーが使用するホイールと同じくらい技術的に正確です。マクラーレン フォーミュラ 1 ワールド チャンピオンのハンド グリップは、開発中に CAD システムでモデル化され、スキャンして正確なレプリカを作成しました。
・各 McLaren P1 は、4 段階の組み立てプロセスで 82 人の技術者からなるチームによってカスタムビルドされました。最初から最後まで、各車の製造には 17 日間かかりました
・開発プログラム中、McLaren P1 は 620,000 km (385,250 マイル) を超えるテストを実施しました。これは、世界 15 周以上に相当します。
・モデル名はグランプリ レースに由来し、「P1」はグリッドの 1 位を意味しますが、その名前には遺産もあります。McLaren F1 は当初、プロジェクト 1 または P1 として知られていました。
当時日本で9661万5000円で発売されたマクラーレンP1
サーキット専用のP1 GTRが58台生産されました。
公道モデルは375台発売されましたが、3台のプロトタイプと14台の評価実験用プロトタイプが作られ、ほとんどがクラッシュテストやボッシュ社のギアボックステスト、イベントに展示されるショーカーなどに使用されましたがそのうちの数台のプロトタイプが追加販売されました。
マクラーレンは去年からP1用の軽量バッテリーを販売し車両重量が41kgも軽量化しています。
非常に珍しい試験用マクラーレンP1 XP05が販売
【マジカヨ】マクラーレンP1って実は「カジキ」からインスピレーション受けてデザインされた車だった
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