
電気自動車7000台も調査した冬季および寒冷地での航続距離テスト結果が公開
毎年冬に大雪で道路上で孤立するニュースを見かけれる度、「電気自動車だったら危険だろ」とかエンジン愛好家が必ずSNSでEVの悪口を言いますが、電気自動車はどれだけ冬季および寒冷地で性能が劣化するのかテスラやBMWなど各メーカーの電気自動車7000台にも及ぶ航続距離のデータが公開されました。


まず大前提ですがバッテリーは寒いと性能が劣化します。
これはスマホやパソコンなど全て共通です。
バッテリー内の化学的および物理的反応は、低温ではよりゆっくりと発生します。これにより、EVの出力が低下します。低温は化学反応を阻害し、物理的プロセスを遅くする抵抗として機能します。
電気自動車は自分で熱を作らなければなりません。従来の自動車に搭載されている内燃機関(ICE)は、驚くほど非効率です。ICEでは、エンジンの駆動に使われなかったエネルギーはすべて「廃熱」となり、エネルギーが失われてしまいます。しかし、寒冷地では、このエンジンの廃熱を車内の暖房に再利用しています。一方、EVはモーターの効率がよく、熱をあまり発生させません。寒冷地では、モーターの熱はバッテリーそのものを暖めるために使われるため、キャビンヒーターには電源が必要です。キャビンヒーターは一般的に高電圧バッテリーを使用するため、走行に必要なバッテリー残量が少なくなってしまいます。

今回発表されたデータに使用された車種はフォードマスタングマッハE、日産リーフ、テスラ全モデル、フォルクスワーゲンID.4などで集計されています。
寒冷地で航続距離に最も影響が少なかったのはジャガーI-Paceの-3%で最も航続距離に影響が出たのがシボレー・ボルトの-32%です。
-8%のアウディe-tronはアウディ初の電気自動車でe-tron には、高電圧バッテリーを消耗させずに車内を暖めるヒートポンプがあり、モーターから最大 3 kW の廃熱を回収することができます。エネルギーに配慮したシートヒーターも標準装備されており、極端な温度では、テレマティクスがドライバーにパフォーマンスの制限を知らせます。

いろんなEVが各社から発売されていますがヒートポンプを搭載しているEVには航続距離の影響は少なくなっています。
各社スウェーデンの極寒の寒冷地などでテストを行なっているので安全ではありますがバッテリーの性質上極端に寒い地域では必ず航続距離に影響が出てきます。
個人的には地震と違って大雪は事前に予測できるし大雪の中長距離を移動しない限りそんなに気にする事はないと思います。
それよりもタイヤをもっと気にするべきでノーマルタイヤで走る人は本当タイヤ変えて下さい。
もっと詳細な車種別データなどRecurrentで公開されています。
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テーマ : 自動車・バイク関連ニュース
ジャンル : 車・バイク


コメントの投稿
日本の場合は気温より降雪の方が問題だよね
No title
冬季の問題はそれが主じゃなく、低温の状態だと充電に支障がある事。 低温だと充電する前に温めなきゃいけない事があり何十分も浪費する。 ”直ぐ充電”が出来ないんだな‥。
No title
タイヤのことを言うなんて…
耳がいタイヤ!
…なんつって!
耳がいタイヤ!
…なんつって!
