
【実験】ゴードン・マレーの「ファンシステム」は本当に逆さまにしても車が走るのか?
自動車が何百キロと速度を出しているのに飛行機の様に空を飛ばない理由の一つに「ベンチュリー効果」があります。
これは車体と路面を真空状態にする事でピッタリと張り付き高速状態でも安定して車を走行させる技術でF1ではロータスが初めて搭載し現在ではスーパーカーを始め当たり前の空力技術です。
マクラーレンF1やTVRグリフィスを作ったゴードン・マレーは車後部に巨大なファンを付けた「ファンシステム」をブラバムBT46Bやシャパラル2jなどで搭載し、2022年から発売されるゴードン・マレーT.50で初めて市販車に入る技術です。
ユーチューブのEngineering After Hoursではファンカーに改造したラジコンカーを使い背面走行が可能なのかテストしています。
強力なベンチュリー効果を発生させれば理論上天井走りが可能ですが本当に出来るのか!?



これがT.50やブラバムBT46Bやシャパラル2jに搭載されているファンシステム。
T.50ではリアウィングを付けなくともダウンフォースを50%も向上させる事が可能です。
リアウィングを付けるとウィング部分に空気抵抗が発生しますが、ファンシステムには余計な空気抵抗が生まれないのでスポーツカーに理想的な空力システムです。
「こんなに優れてるならなんで現在のF1やレーシングカーはリアウィングなんだよ?」と思っている方が多いと思いますが、
ファンシステムの特性上ファンから砂利や埃などを吐き出すので禁止となっています。
これがラジコンカーを使った実際のテスト。
実際に天井に張り付いて走行出来ていますね。
これが車重980kgのT.50でも実際に可能なのかはテスト不可能ですが、ダウンフォース性能はリアウィングより遥かに優れているのは分かります。
世界初のファンシステムを市販車に搭載したゴードン・マレーのT.50はマクラーレンF1のコンセプトを引き継いだ究極のアナログハイパーカーです。
【もうスピードテールの事は忘れてください】T.50にはストリームラインモードにすると仮想ロングテール化する事が可能
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テーマ : 自動車・バイク関連ニュース
ジャンル : 車・バイク


コメントの投稿
基本に忠実であることが大切だよな。
夢はあるけど、サーキットでも公道でも使えない技術なんよな
サーキットでのタイムアタックぐらいか
サーキットでのタイムアタックぐらいか
↑
サーキットで使えてるやん...
サーキットで使えてるやん...
でもレースで使えないとなると微妙すぎねーか
