
ポルシェにターボチャージャーを与えてくださったハンスメッガーさんが90歳で亡くなる
ポルシェの歴史で重要なエンジンデザイナーのハンス・メッガーさんが10日に90歳で亡くなりました。
ポルシェ愛好家の間では「メッガーエンジン」とも呼ばれており、戦争後、ポルシェのエンジン技師として働き、第1世代のポルシェ911のエンジンを設計チームのボスとなり、今では当たり前のターボシステムをポルシェに投入した最初の人物でルマンレーシングカーのポルシェ917にターボチャージャーを搭載した917/30では1100馬力を発揮しました。
今でもポルシェにとってターボはハイパフォーマンスモデルの代表例で電気自動車のタイカンにも名前だけターボを使用しています。

若かりし頃のハンス・メッガーさんと去年亡くなった伝説のドライバー、ニキ・ラウダさんとの写真。
彼はポルシェ 804フォーミュラ1レーシングカーで使用される1.5リッター8気筒フラットエンジンを開発し1962年フランスグランプリで勝利。
現在でも使用されているポルシェ911のフラット6エンジンの基礎を開発し、量産車やレーシングカーで使用される911ターボも開発しました。
このターボシステムを使用する事で排気量1.5リッターのエンジンで1000馬力以上発揮するエンジンを作り、70年代、80年代のポルシェの技術を支えてきました。ポルシェで40年以上働いた後1994年に退社しました。



彼が開発したエンジンはマクラーレンMP4/2にも採用されています。
TAG Turbo-made by Porscheのエンジンは1984年から1987年に合計25のグランプリを獲得しました。
ハンスメッガーさんはフラットエンジンからV12エンジンまでル・マンカーやF1マシンまで様々なポルシェ製エンジンを作ってきました。
ご冥福をお祈りします。
1929年11月18日-2020年6月10日
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