
ポルシェがクワッドモーターの開発に着手。これからはアンダー/オーバーステア問題が一切なくなる

最近の電気自動車の主流と言えばデュアルモーターですが、最近テスラから発表されたサイバートラックや次期モデルSではトライモーターシステムを搭載し更に高性能化が行われています。
テスラがモーターを3基搭載するならポルシェは4基搭載しようじゃないかとポルシェはクワッドモーターシステムを搭載した新しいE-SUVのテストを開始しました。この技術は火星探査車にも使われていた技術でより安全に車両をコントロール可能になります。
ポルシェはEVの先駆者リマックとも業務提携を行い済みで革新的なトルク制御システムが将来の車に採用されます。
4モーター化する事により、追加センサーなしで現代の制御システムよりもより早く車両を制御する事が可能になりより安全になる
さまざまな配分の駆動力のおかげで、トルク制御が目標状態からの逸脱を確実に検出し、即座に反応する限り、個別の車輪を備えた電気自動車は重大な状況でも安定した状態を維持できます。ポルシェエンジニアリングは、まさにそれを実現するe-SUVのソリューションを開発およびテストしました。完全ソフトウェア化しているので追加のセンサーなど付ける必要は無くなりました。
それはすべてのドライバーが恐れる状況です。雪に覆われた道路、驚くほどタイトなコーナー、そしてブレーキをかける時間はほとんどありません。通常の車両では、危険な制御の喪失は非常に現実的な可能性です。後部が揺れ、車が回転して溝に着地する可能性があります。しかし、このテストでは、すべてが異なって進行します。ドライバーが向きを変え、SUVが自信を持ってコーナーに進みます。減速することさえありません。スピードメーター(80 km / hが読み取り値)を一目見れば、これが普通の車ではないという疑いがすべてなくなります。この冬の環境でテストされているSUVは、4つのモーター(各ホイールに1つ)を備えた電動4輪駆動車です。
これまで、この駆動技術は火星探査車でしか見られませんでしたが、今では日常の世界に到達しています
ポルシェエンジニアリングは最近、電動シリーズSUV用のトルク制御システムを開発しました。それは本当に先駆的な仕事でした。「私たちはゼロから多くを開発しなければなりませんでした」と、ポルシェエンジニアリングの機能開発チームリーダーのマーティンレザック博士は言います。また、追加の課題もありました。運転特性は、ソフトウェアのみで最適化する必要がありました。ポルシェのエンジニアは追加のセンサーを取り付けることができず、既存の制御装置を使用する必要がありました。要するに、タスクは本質的にアプリごとの安定性を高めることでした。
複数のモーターを搭載した電気式全輪駆動車は、ガソリンまたはディーゼルエンジンに比べて基本的な利点があります。フロントアクスルとリアアクスル、実際には4輪すべてに独自の電気モーターがあり、駆動力を非常に可変的に配分できます。「車軸や車輪ごとに別々のガスペダルを持っているようです」とポルシェエンジニアリングのUlf Hintze氏は説明します。従来の四輪駆動車では、作動中のエンジンは1つだけであり、その動力は中央ディファレンシャルを介して車軸に分配されます。原則として、トルク比は固定されています。たとえば、フロントの3分の1、バックの3分の2です。理論的には、比率は変更できますが、そのためには追加の機械的ガジェットが必要であり(マルチプレートフリクションクラッチ)、動作がかなり遅くなります。対照的に、電気自動車では、トルクは純粋に電子制御されており、機械式クラッチよりもかなり速く動作します。ミリ秒ごとに、インテリジェントなソフトウェアは、車両が常に中立的に動作するように力を分散します。
センサーを付ける事なくソフトウェアで完全に制御する事で各ホイールに個別のアクセルペダルを持つようなもので、
あらゆる状況で最大の安定性と安全性を提供する全輪駆動e-SUV用のトルク制御システムを4つのホイールはすべて、数ミリ秒以内に最適な力で作動し、車両を安定させます。
これによりアンダーステアやオーバーステアが無くなりまるで雪道の悪路でもレールの上を走っているかのように安全に走行可能になります。

プジョーとレベリオン・レーシングが共同で参戦するル・マンハイパーカークラスのマシンが公開
トヨタ、アストンマーティンなど参戦するWECハイパーカークラスに参戦すると発表していたフランスのプジョーから公開されたハイパーカークラスのレーシングカー。
まるでグランツーリスモに出てきそうなデザインで、TVRと組んでいてたLMP1のスイスのプライベーター、レベリオン・レーシングと一緒に参戦します。
レーシングカーの型式承認を得るには、メーカーはレーシングカーのロードバージョンの少なくとも20台を製造する必要があります。
将来プジョーから公道モデルのハイパーカーが発売されます。
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