
3000馬力15000RPMに耐えられる3Dプリンタで印刷されたカーボンコンロッド

ハイブリッド化が進むスーパーカー業界。
既に内燃機関で1500馬力前後の量産車が登場し、ハイブリッドモデルでは986馬力以上(1000PS)が当たり前になってきました。
既に電気ハイパーカーでは2000馬力クラスがベースとなりつつありますが、まだまだランボルギーニやフェラーリは内燃機関のV12エンジンを生産し続けます。
ここで問題になるのがハイパワーのエンジンに耐えられるパーツの開発ですが、最新の技術では3Dプリンターで印刷されたカーボンコンロッドが開発され3000馬力/15,000RPMまで耐えられより軽く、より強く、より熱に強いパーツが開発されました。
昔からアルミニウムに代わってカーボンがボディパーツに使用され、その後はブレーキ、最近ではホイールまでもカーボン化が進んできました。
このカーボンコンロッドは三菱ランサーエボリューションのチューニングカー様に開発された物で、スチールより10倍、アルミニウムよりも6.5倍軽く、強度も優れています。
エンジン回転数15,000RPM、3000馬力に耐えられる設計でこれから耐久テストを行うそうです。
炭素複合材料は生産規模ではまだ比較的新しいため高価ですが3Dプリントが可能です。
これは、3Dプリントが提供する生産の容易さのおかげで、材料のコストを引き下げることができることを意味します。
最近のフェラーリでは耐久性と軽量なパーツとしてチタン製コンロッドが使用されていますしブガッティも3Dプリンターで作ったチタン製ブレーキなども将来のモデルの為に開発しています。
今後炭素複合素材の生産コストが下がれば車の内部に使われているアルミニウムや鉄は全てカーボンやチタンに代わるかもしれません。
ファミリーカーは無理でしょうが、少なくとも軽さを求めているスーパーカーのエンジンにはオールカーボン製のV8エンジンなど将来作られるかもしれません。
3Dプリンターのおかげで複雑な形状でも作れるしデータさえあれば輸送のコスト問題も無くなるけど、
既に3Dプリンターを使用して作られたレプリカもありますし、簡単に銃など武器も作れてしまうのが懸念材料です。
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テーマ : 自動車・バイク関連ニュース
ジャンル : 車・バイク


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そのうちカーボンクランクシャフトとかカーボンカムシャフトとか出来るのかな?
滑り軸受けとしてカーボンは適してなさそうだけどね。
No title
M3/M4のドライブシャフトがカーボンだったね
ドラシャが純正カーボンなのはそう珍しくないよ。
よく見るとカーボンコンロッドも軸受けは金属で出来てる
No title
※4
でも言えないの?
でも言えないの?
No title
自分はカーボン屋だが、これが3000馬力に耐えるとは思えない。
カーボンは繊維が繋がっているからその方向に丈夫な材料なんだが、
3Dプリンターだと繊維を細かく砕いて樹脂に混ぜ込むしか無いだろう。
つまりプリプレグほどの強度が保てない。
カーボンは繊維が繋がっているからその方向に丈夫な材料なんだが、
3Dプリンターだと繊維を細かく砕いて樹脂に混ぜ込むしか無いだろう。
つまりプリプレグほどの強度が保てない。
